翔んで韓国

K-POPやK-HIPHOPについて溢れ出す感情をはき出します。Block B至上主義者のひとりごと散文詩、独断と偏見

Young B

Young B

hiphople.com

 

ノエルくんロングインタビューに続き、HIPHOPLEのよんびーロングインタビューを訳してみました!!!!!

2月末に発表された記事です。

 

ジャスディスやノエルくんのことが言及されていたので、いっちょ訳してみるか~と思ったら挫折しそうになるくらい長かった…

15000字超え。日本語でも読むの大変だ。

インタビューの中でも触れられているけど、私も多聞にもれずよんびーというとラップは完璧にスキルが立っていてかっこいいんだけれど結構気難しい子なのかしら、暗いのかしらとかマイナスなイメージを持っていました。昨年まで持ち曲が少なかったしIMコンでもペンサ少ないしなんだか掴みどころがない感じがするなぁと。

そんなイメージが最近払拭されてきている。その理由や経緯が分かります。

彼が今良い波に乗って、精神的にいい状態で音楽と向き合えているということが知れる素敵なインタビューでした。クッソ長いけど。

 

また参考になるかならないか微妙なラインの注釈を入れていきますが、テキトーに読んで下されば嬉しいです。

なんかMっ子なのかなよんびー。

 

最新作Strangerでも聴きながらどうぞ。

 

 

 

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‘高等ラッパー’というタイトルとともに世の中に姿を現した若いアーティスト達は人一倍高いハードルを越えなければならない。1人の音楽家になる過程をさらけ出しながら視線を引く瞬間、もはや彼らの彷徨と試行錯誤はひとりだけの記憶にならないからだ。そしてここについにそのハードルを越えたアーティストがいる。Young Bは荒波にもまれる、その‘高等ラッパー’を代表する人物を超え、一人前のアーティストになった。マイクを渡され注目された時から掲示板の1ページを掌握する話題の中心になるまで、音楽的にも人間的にも一層成熟したYoung Bの率直な本音を直接聞いてきた。

 

 

まず、HIPHOPLE会員へ簡単な自己紹介と挨拶ををお願いします。

 

こんにちは。僕はインディゴミュージック、そしてDiCKIDSクルーで活動しているラッパーのYoung Bです。

 

 

アルバムをだして、最近株が急上昇しているみたいですね。最近の気分はどうですか?

 

とりあえず音楽的に定着したかったです。今始まったみたいですごくワクワクしています。

 

 

音楽的に成長したというフィードバックが多かったけれど、もしかしてたくさん探されましたか?

 

実際これまでいい話があまりなかったのでフィードバックを沢山見るようなことはありませんでした。なのでHIPHOPLEや他のコミュニティーで自分の名前を検索してみたことが20回もありません。でも今回はアルバムが出てからずっとスマホだけ握ってフィードバックを確認しています。

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1年前行った<7INTERVIEW>で“2018年には自分をオーデションラッパーという人たちの考えを変える”とおっしゃったが、本当にその言葉を守りましたよね。1年間その覚悟を持ち続けていたのでしょうか。

 

そのインタビューの時が“TEEN TITANS”*1というシングルを出した時でしたが、その時は実は音楽的に大きな計画や知識が無く、経験も不十分でした。でもそれ以来1年間引き続き音楽に集中してきたと思います。意思を固めていました。

 

 

 

一方ではその後のYouTubeのコンテンツや<ハンヨハンを笑わせろ>などを通して愉快なイメージもある程度できたようです。このようなものが音楽をするのに影響を及ぼさなかったですか?

 

もちろん影響が出る音楽もありました。曲の雰囲気によって変わる方です。しかしアルバム収録曲の作業のときはそんな影響と関係なく確かに真剣に取り組んだと思います。

 

 

今回のアルバムには真摯な態度がにじみ出ています。最近愉快な芸能型コンテンツによく顔を出すことで去年より色々と余裕が感じられます。

 

実は会社に入ってから、結構長い間会社のアーティストたちと親しくしていなかったんです。精神的な面でもつらい部分があって元々親しかった友達でなければ親しくなるのが大変な時期でした。そんな部分が治ってから自分で決意してアーティスト達と仲良くなろうと努力しました。今はもう本当に皆親しいです。

 

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本格的にアルバムの話をしてみます。タイトル'Stranger'の正確な意味は何でしょうか?

 

ある瞬間ふと今の自分を表現できる単語が思い出されます。 [SOkoNYUN] の作業のときは‘少年’だったし、今回のアルバムを作業するときはちょうど‘Stranger’でした。

実は僕が2018年にEPを出してはじめて精神病院に行ったんです。その時からこの単語を考え始めました。僕の精神から大衆に映るイメージまですべて総合して‘Stranger’という単語を選ぶようになりました。

 

 

ついでにSOkoNYUNというタイトルについても伺いたいです。トッケビマル’*2を連想させますが、特別な意味はありますか。

 

 [SOkoNYUN]を制作していたとき、少年という言葉が僕を説明できると思ったのは昔を懐かしがっていたからです。音楽をする前の姿、世間の人に知られる前の人生、そしてその人生の中にいた人々を懐かしみました。そうやって過去について長らく考えてとうとう小学校の時まで記憶をさかのぼったのですが、ふとその時使った‘トッケビマル’が思い出されました。事実‘トッケビマル’というのは幼稚だけどその時は面白かったんですよ。みんなが不思議がるのも面白かったし、実際に僕が沢山使ったりもしました。

 

 

連想はしましたけれど、本当に‘トッケビマル’だとは思いませんでした(笑)アルバムのタイトルだけでなく曲名もまたいつも何かを連想させる隠喩的、または抽象的な感じを与えます。普通の曲を作っておいてタイトルを作るほうなのか、それともタイトルを先に作るほうなのかも知りたいです。

 

その話も[SOkoNYUN]からはじまります。 [SOkoNYUN]に収録された“CASIO”と“POLO

ですが、 この2トラックのタイトルが2016年から僕の頭の中にありました。それが2年たって曲として出ました。このように僕の人生に定着した単語があります。普通のブランド名として頭の中に刻まれているようですがその単語が僕にインスピレーションを与えてくれました。突き詰めればタイトルを先に決めて作業する方により近いと思います。

 

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 アルバムアートワークにおいても様々な解釈がありました。ギブスのモチーフ、泣いているモチーフなど自分を捕らえる過去を意味するという意見もありましたが。カバーアートワークに隠された意味がありますか?

 

 先ほど僕が初めて精神病院に行ったのは2018年だと言いました。本当は[SOkoNYUN]の2ヵ月後にEPが出るはずでした。[SOkoNYUN]を出すとテンションがとても上がって、その3日後にはすぐ2曲も出来たりしたぐらいです。その日も「さぁ感覚をつかめてきたぞ」とそんな感じで録音をして家に帰りました。でも家の雰囲気がおかしくて。あの日なにがあったかと言うと…妹が自殺しようと飛び降りたんです。

その後作業を全て止めました。作り上げていたものが全て無意味になりました。成し遂げた事の例を挙げると、僕の家族は以前一度も引越しをしなかったのですが僕の稼いだお金でみんな一緒に引っ越したんです。でも妹は飛び降りる前に「私は田舎に行きたい」*3と言ったそうです。たくさん考えました。僕が良い結果のために努力するほど、さらに良くなればなるほど周りの人には毒になる気がしました。全部やめてしまいたかった。じっとしていたけど、じっとしているのも嫌な感じでした。2ヶ月間なにもしませんでした。そんな状態が続いていたので初めて精神病院へ行きました。幼い頃思い描いていた20歳の自分は絶対そんな所に行く人ではなかったです。だから長い間現実を否定していて210という友達に「否定するな」と言われて、やっと精神病院に行くことになりました。

アルバムアートワークのオブジェもここから出たものです。ギブスは妹が足にしたギブスで、電話は僕がいつも忙しいという言い訳で出なかった母さんからの電話です。積んである書類は僕のお金を管理してくれる父さんを意味し、点滴はおじいちゃんが入院した時を思いながら入れました。家族に関するものを盛り込みたかったんです。それらが全て傷だと思います。その傷をすべて僕が背負っていると言う意味を込めたかったのです。そして今はよくなりました。

 

 

よくなったとは幸いです。実際に“LOVEUMYSIS (interlude)”というトラックを聴いてみると、妹さんに対する格別の感情があるようです。

 

そうですね。妹の事件以来初めて‘無意味’の意味が分かるようになりました。実は以前まで自殺に対する偏見を持っていました。「自殺をなぜするんだ?」と良くないと思っていたけれどそれ以来考えが変わりました。妹がいなければ全てが無意味だということが分かりました。「こうして自殺するんだ」と考えるようにもなりそういう感情が少し高まった時もありました。その内容が“LOVEUMYSIS (interlude)”の中に盛り込まれています。この曲以降アルバムが憂鬱な雰囲気になるのもこのような理由です。

 

 

アルバムの流れを聞いてみると、"Gray"から始まり、"SOkoNYUN Freestyle"から"Business Class"までいわゆる激しいトラックが続き"チェス"からはまた寂しさが感じられる構成のようです。意図したんですか?

 

アルバムの最終作業の時は一部意図したりもしましたが、実際はアルバム全体の順序やストーリーは途中でずっと修正されていました。まず“Gray”を意図的に一曲目のトラックにしたのは確実です。“SOkoNYUN Freestyle”には「書き込みを見ろ 誰がより悪なのか」という詞があります。昔は自分自身を黒い人間だと思っていました。でも今はレスを書くその人たちがもっと悪だと思います。なので僕が最初にアルバムを構想した時は“Gray”を作りたくなかったんです。「僕は白であいつらが黒いのにどうして混ざらなきゃいけないんだ」という気がしていたんですが、ある瞬間から当たり前に混ざるべきなのだという気がしました。

 

ちょっと違う話ですが、白と黒と表現した理由を話してみます。僕が非常に自尊心を無くした時がありました。その時210と電話で「なぜいつも僕の着た黒い服にだけ糸くずが着くんだろう」というような話をたくさんしました。それほど自尊心がとても低くなっていました。インスタグラムをみると他の人たちはみんな素敵に黒い服を着るのですが、「なぜ僕の服は洗っても糸くずがついているんだ?」という気がしたのです。その時210が僕に陰と陽の話をしてくれて、その時から “Gray”の内容が浮かびました。僕が白であれ、奴らが黒であれ今は混ざらないといけない。その視線で世の中を見たら時間が経つほど落ち着いてきたんですよ。親切が1番大事だと思うようになりました。"Gray"の歌詞の中に「親切でなければ未来も同じだよ」という歌詞があります。この曲を書く前に親切ではなかった僕の姿は「お前とは交わらない」、「他人になろう」だったけど、もう黒い人が僕に不親切にしても、あるいは僕に目を向けなくても僕が先に声をかけられるようになったんです。例えば、何も知らない人が僕の過去を語りながら長い文章を書くのを笑えなくて頭にきたのですが、もう怒らなくなりました。それが僕が今生きていく上の方針です。

 

 

"Gray"というトラックが現在のYoung Bさんの心持ちを代弁するトラックと見てよいのでしょうね。続いて210さんについて言及されましたが、アルバムに参加した210とKuziさんはDICKIDSのメンバーですよね。

 

Kuziと僕は長い間友達の仲でした。210はKuziの幼馴染です。最初はすごく嫌いでした(笑)だから長く付き合ってきたのに親しくはなかったです。しかし、2人とも僕に大きな影響を与えました。僕が音楽について深く考えていなかった時、それでもライブはこなせるからテレビに出演していた時、彼らがどうやって音楽をするものなのか僕に見せてくれました。その時本当に「皆が知らなければならない奴らなのに…」というようにも思いました。僕はDICKIDSのリーダーですが、音楽においては彼らの半分もついていけていないと思ったんです。ずっとこのままならこの席を退かなければいけないと思いました。それで隠れて努力しました。「いくらラップが上手くても…」と初めて考えました。僕をたくさん変えてくれた友達です。

 

 

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 ある意味覚醒のきっかけとなった友達なんですね。Homeboyさんの参加にも特別なきっかけがありましたか?

 

もともと"ROSE"はSkinny Brownさんとだけでやろうと思っていましたが、2人で語るには足りないストーリーがありました。以前、"ROSE"を僕に書かせたその人の誕生日に一緒に旅行に行きました。その時僕が聞いていたのがHomeboyの“Birthday 2018”でした。すごく悲しい歌なのに僕はそれを聞かせてあげたんです。その人にもHomeboyが特別になったんです。それでHomeboyが直接僕の曲に参加したのを聞かせたいと思い、フューチャリングを提案しました。*4理由が理由なので一緒に仕事をしたことがないのに、こういう内容で曲を書いていただけないだろうかとたくさんお願いしてしまいました。「キャンドル」という単語を入れてくれとか…(笑)

 

 

アルバムの中で‘3年’*5という期間に何回か言及されていますが、もしかして‘あの方’に関する期間なのですか?

アルバムの中のラブソングに触れます? “Chess”, “ROSE”, “Ferrari”などで歌っている対象が前作の “Khaki”, “POLO”でも同じで“朝に”でも登場した人です。

 

 

“ROSE”に思い出のアーティストが参加したのだから個人的にも意味が深いと思います。どうやら一番力を入れたトラックなのでは?

 

そうですね。事実“ROSE”と“Ferrari” 2曲はビートにおいて長い間葛藤した曲です。そして“ROSE”は元々抜こうかなと思っていました。会社に確実な成果物を提示しなければいけない日が近づいていました。でもバンジャさんというプロデューサーがその曲だけ4、5日いじってくれて。アルバム作業をするときその方の家で暮らしていましたが、ずっとその歌をだけ聞こえるから「やめてよ…」なんて思ったりしました。(一同笑)でもそのくらい頑張ってくださったおかげで今のように出すことができました。余談ですが、“ROSE”のイントロ、アウトロの歌詞はずっと前に書いておいたものです。思いついたことをノートに書いておく方なので、後に色々な曲に入ることが多いんです。残りは精神病院に通っているときに書いた歌詞、メロディです。

 

 

 “Gray”, “ROSE”, “Next?”これら3曲には ‘Stranger’という単語が言及されています。共通点があると思うのですが。

 

 “Gray”での感情を共有しているような。 “Gray”では「善と悪 線を引く お前はなぜ 善の次に悪 お前は後ろへ」という歌詞を書きました。「善の次に悪」というのが僕の言う親切です。「僕の中にも黒い部分はあるけど、白としてまずは親切にしてあげる。でも先に線を越えたら僕も白になれる」という感じです。’Stranger’が言及される曲は全部こんな感情なんですかね。“Next?”での僕は完全に黒い部分の僕です。

私の心が苦しくてそういう感じになりうるのですが、カフェの店員の表情ほどの些細な事にもたくさんストレスを受けました。ある人は元々不親切かもしれないけれど、僕は「あぁ、僕がYoung Bだからなのかな」と考えてしまう。だからカフェに行こうとするときは若い店員がいると僕を嫌がるかと思ってわざと年配がやっているカフェに行ってみたんです。コンビニも歩き回って探して行きました。今はそうではありませんが。

 

 

事実、 ‘Stranger'という単語には‘Strange'に‘r'がついたものじゃないですか。知らない人という意味にもとれるし、ニュアンスによって変な人という意味にもなりそうです。こんな要素を含ませようと選択した言葉ですか?それとも込めたかった意図を韓国語でならどのように表現できるのでしょうか。

 

韓国語に変えてみるならば「パニック障害」とかでしょうか。パニック障害というととても重く聞こえるかもしれないけれど、僕は普段210のことを「パニック障害くん!」と呼ぶんですよ。実はそう呼べるようになったこと自体が精神的にちょっと安定を取り戻したということなので、そう呼べるんです。とにかく僕の意図した’Stranger’を韓国語で表現すると「パニック障害」なのではないでしょうか。

 

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 タイトル曲なので“ROSE”に関する話をもっとたくさんしましょう。今回のアルバムのタイトル曲は計3曲ですよね。“서울”, “ROSE”, “REVENGE”を選択されましたが、3曲も挙げた特別な理由はあるのでしょうか?

 

タイトル曲を2曲以上決めなくてはと思ったのは劣勢トラックもあるのに1曲だけに決めたくなかったからです。海外のアルバムも事実一度に5曲とか押し出してくるじゃないですか(笑)タイトル曲から聴く人が多いからです。それで最大限たくさんにしたかったのです。聴いてみて前のトラックに行ったり、次のトラックが知りたいと思わせるトラックに決めました。

 

 

作品に関する話を少ししてみたいと思います。[SOkoNYUN]の“Gin tonic”、今回のアルバムの“Business class”などベースが目立つ、ある意味では騒々しいトラックから真価が明らかになるという反応がありました。同時に、キッドミリさんの電子音楽的な試みと重なったりしました。

 

キッドミリさんの“WHY DO FUCKBOIS HANG OUT ON THE NET”が出た時、完全に新鮮さを感じました。でもキッドミリさんにインスピレーションを受けたというよりは BROCKHAMPTONに影響を受けたというのがぴったりですね。BROCKHAMPTONを聴いて「あ、こんなことしたい」と思ってたくさん学びました。“Gin tonic”もBROCKHAMPTONを聴いて書くようになった曲です。あれから今までたくさん聴いたアーティストです。もちろんXXXTENTACIONはいつも聴いています。

 

そうでなくてもXXXTENTACIONについて言及しようと思ったんです。予想はしましたが、今回のアルバムでボーカルを積極的に活用する点、寂しさが感じられる点などでLil Peepの感じがにじみ出ているという声がかなりありました。

 

とりあえず音楽的な影響も当然ありますが、XXXTENTACIONにおいては存在自体に大きく影響を受けました。亡くなった後はもっと大きくなりました。実は生きていた時はそんなに好きなアーティストではなかったんです。XXXTENTACIONが亡くなった後に精神病院に通い始めましたが、その憂鬱さを認めてXXXTENTACIONの音楽を聴くとさらに夢中になります。それでクジと一緒にXXXTENTACIONの音楽を研究し始めました。Lil Peepの音楽はむしろたくさん聴いていない方です。

 

POLO”, “ROSE”のような曲はLil Peepに近い感じでしたが、ちょっと意外です。このような類の音楽の具現化にはパンダガムさんの役割が大きいのでは。まだあまり知られていないプロデューサーのようですが、簡単な紹介をお願いします。作業の秘話でもいいです。

 

パンダガムさんは僕が18歳の時から知っている人です。作業は [SOkoNYUN]の“Khaki”と“CASIO”で初めて一緒にすることになりました。その時は親しかったけど少しよそよそしいくらいの人でした。でもある日、録音するところがなくて梨泰院の彼の家に遊びにいくことになりました。作業のために行ったつもりではなかったけど「そうだ、僕最近作業しているんですけど録音したのを見てくれませんか?」とお願いしてみました。笑ってるんですよ。「そのために来たんだろ」って(一同笑)そうして僕も家賃を払って一緒に暮らしながらアルバム作りが早く進行しました。その時から彼の真価を知り、今はとてもかけがえのない兄だと思っています。これからもずっと一緒に作業しそうです。*6

 

 

 今回のアルバムで前作の感じを持ってこようとする意図が見えました。実際Young Bというアーティストからこのような音楽が生まれるという事が、[SOkoNYUN]を発表するまでほぼだれも想像できなかったのではと思います。このような音楽的路線を選んだ特別なきっかけはありますか?

 

実は僕の元来のセンスというのがそれすなわちの理由なのでは。元々ブーンバップばかりしたくなかったし。もしそうだったら<高等ラッパー>が終わってただラップをぶちかますシングルをいくつか出したでしょう。でもそういうのは嫌でした。今にして思えば何曲か出しておけばよかったですが、その時はとてもナーバスでそんな決定をしませんでした。実は感性その物は自分の中にあったけれど音楽的な知識が足りず、今のようなトラックが出来なかったんだと思います。本当に大変で曲が出来なかったこともありました。(精神的に)よくなってから歌詞が整理され、音楽もたくさん聴いていたら、僕の感性を具現化できるようになりました。その時はデックスという友人がサウンドを作るのを手伝ってくれたんです。

 

 

まだYoung Bさんがブーンバップをぶちかます(?)姿を期待するファンもいます。今後ブーンバップのスタイルではアルバム単位の作品を出す計画はないのでしょうか。

 

考えていますが、ヒップホップファンが望むこととアーティストが望むことは違う部分があると思います。僕は自分が面白くないと思うことは試してみたりしないんですよ。4~5トラックくらいは作れますが、アルバムをそうやって処理していくのは面白くないからやらないんです。それでも計画はあります。アーティストの中でそうやって出していっても大丈夫と言って下さる方もいますし。でも今は色んなことを準備していてそれを先に公開するので優先順位としては最も後回しかもしれないです。

 

 

ラップスタイルに関する話も少し。特有のラップスタイルなので好き嫌いが分かれる方じゃないですか。‘唾たまってるラップ’*7という書き込みもありましたが、こんな指摘をどう思われますか?

 

つまらなく聞いている人がいるかもとは思ったけれど、「唾たまってる声なのか?」と不思議に思いました。実は最近発音を直そうとしています。フィードバックのせいではなくて自分みずから強すぎるのに飽きました。今はもう少し弱くしようとしています。もともとㅂやㅈの発音を強くするんですが、普段録音していて僕が「もう一度録音しよう」という場合はふつうもっと強く(発音)しなければと思ったときでした。でも最近はむしろもっと弱くしなければならないと思ってもう一度録音することが多いです。

 

 

そのためか今回のアルバム収録曲でも総じて落ち着いてきたみたいですね。

 

トーンがとても落ち着きました。違う曲もありますがそんなトーンの曲の比重が増えました。今回のアルバムでは発音をそんなに気にしてはいませんでしたが。

 

 

発音に影響を与えたアーティストはいるんですか?テディー氏をオマージュしているという見方もあるようですが。

 

僕の発音に影響を与えたラッパーというとテディーさんです。シジェムさんもいます。昔のRipple Effectのときのシジェム。僕が初めてラップを始めた高校のとき、「発音」というフォルダに「ジジェム」というフォルダが*8別にありました。シジェムの発音に対する説明は置いておいて…スウィングス、ザ・クワイエット・シジェム・ジャスディス、みな同様です。これらの方々が直接参加してくれて今回のアルバムの意味がさらに大きくなりました。そして初めて打撃感のある発音をしたいと思ったのは2Pacの影響でした。

 

 

打撃感のような要素に力を入れると時々デリバリーが不正確な時もあるようです。メッセージもメッセージですが、リズム感やラップが与える聴覚的な快感により重きを置いたのでしょうか。

 

そうですね。実際最近は歌詞が全部出ているじゃないですか。以前は初めて歌詞を見ず聴いた時に聞こえた歌詞が後で「こんな歌詞だったのか」とわかることがあって面白い時代だったと思います。そのせいか僕にとっては歌詞が良く聞こえることがむしろ後ろ暗いほどですね。

 

 

ライブと録音との差を感じたりしますか?録音バージョンもいいけど、ライブでより打撃感が生きるという意見もあるようでラッパーとして悩ましいのでは?

 

僕がそんなフィードバックを受けたのは[IM]が出た時からですかね。僕の個人曲がまだ多く出ていない時の意見でした。僕のスタイルが多くの人に知られていなかったので、当時はそれが自分の問題点に思えたのかもしれません。事実、その時の音楽を聴くと確かに音源の方がよくないです。歌詞もあんまりです。自分としてはコンピレーションの僕はあんまりよくないです。今聞くと[SOkoNYUN]もライブに比べて惜しい方ですね。でも今回のアルバムはそのようなフィードバックも多く反映しながら気を使ったので違うものが出来ました。

 

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 さて、Young B周辺の人たちについてうかがいましょう。まずDiCKIDSクルーについて。近況が気になるんですけど<7INTERVIEW>でもコンピレーションアルバムを言及していたじゃないですか。しかし<高等ラッパー>以降大きな動きはないようです。

 

その後準備をしていません(全員笑)。言い訳をすればチームの状況が良くなかったんです。Bully Da Ba$tardとunofficialboyyが2人とも出たんです。リーダーだったunofficialboyyがチームを出たので僕がリーダーになりました。創設メンバー2人が消え、残った創設メンバーも2人しかいない状態でした。このような状態を対外的に明らかにしなかったのです。僕らが公に発表する程ちゃんとしたクルーではないと思ったので。Kuzi、210、Bumbyは違いますが、僕としては音楽的に準備が出来ていないメンバーが多いように思います。元々は「それでもコンピレーションを作ってみよう」と思っていましたが今は準備できているメンバーだけで先に作品を作りたいです。今のDiCKIDSの計画はそうです。Kuziと二人でアルバムを準備していて、負担感を抱えてまで無理にコンピレーションを進める必要はないです。公演は皆一緒にできるでしょう。

 

 

それでもDiCKIDSに対する愛情は残っているんですね?

 

愛情がなくなったという人もいますが、僕には確かに愛情があります。僕が直接引っ張っていきたい気持ちもあります。外からは見えないけれど、良くなっています。多分来年には何かするんじゃないでしょうか?今年中にもシングルのような曲を多く出せそうです。今すぐ皆一緒にでなくとも2曲や1曲ならあります。同じクルーで必ず一緒に同じ曲に参加すべききまりなどはないので。

 

 

ではDiCKIDSクルーに続く巣と言えますよね?インディゴミュージックについて。[IM]で収録曲の半分以上に参加していらっしゃいましたが、チームの一員として作業に参加することと個人的な仕事を一人でリードしていくこととでは臨む態度や自我の面でなにか違いはありますか?

 

コンピレーション作業はまだ一回しかしていませんが、実際その時はそうでした。それで無理した歌詞をたくさん書きました。心の中で生まれる考えはあって、実際に吐き出せる言葉はあったけれどその時はただ心の中で思った言葉を書きました。“범퍼카”もそうでした。その時の歌詞は100%本気じゃなかったのに、ギミックが混ざって僕に良くない結果をもたらしました。だからコンピレーション作業は面白くなかったし、ケンカみたいでした。ラッパーとして一つのトラックで他のラッパーと戦うのとはまた違う戦い。「大衆にとっては僕はこんなアーティストなのか ラップをうまくやるよりはこんなに歌詞が赤字」こんな葛藤を一人で抱えていました。僕はまだ未熟で知識もないし経験も足りなくて戦い続けましたがダメでした(笑)でもこれから歌詞も深くなってもう少し良くなれば良い結果がついてくると思います。

 

 

ちょっと絞ったという感じがしますよね。インディゴミュージックの他のメンバーについてもお話ししたいです。一緒に働き、毎日会っていたら当然影響を受けるのでしょうが、その中でも1番影響を受けたメンバーを選べますか?

 

音楽的にも、人間的にもジャスディスさんです。彼の言葉が一番強かったです。頻度で言うと話した回数は一番少ないですが、代わりにインパクトが大きかったです。2017年の会社の忘年会でジャスディスさん*9が「お前はラップはうまいが、音楽ができていない」と言いました。忘年会をする新羅ホテルのそのいい雰囲気の中でぶっちゃけたことを…(全員笑)でも実はあのとき僕にはそう言ってくれる人が必要だったんですよ。本当にちゃんと突っ込んでくれる人が必要でした。それでその時から言われたことをずっと考えました。ジャスディスさんの一言が一番強かったです。

 

 

最近でもジャスディスさんに悩み相談やアドバイスを求めたりするのですか?

 

そうでもないけど、それでも対話するときいろんなことを感じます。最近もエレベーターの中でジャスディスさんが良いことを言ってくれました。「お前はうまいのに、時々歌詞を飛ばして書く部分がある」と。でもそれもちょうど僕に必要な言葉でした。その時、精神的に良くなった時でもあったので「あぁ、また一発やられた。歌詞を頑張って書かなきゃ」と思いました。

 

 

言葉だけ聞いているとジャスディスさんとあまり親しい感じがしませんけど(笑)

 

ジャスディスさんとは今の様な関係がちょうどいいんですよ。ジャスディスさんと僕のライフスタイルはあまり合致していません。お酒もあまり飲まないし、クラブに行かれるわけではないからです。でも会話するときは面白いです。

 

 

<7INTERVIEW>でインディゴミュージック加入後に高まった期待感と負担感で大変だったと発言してましたが、最近はレーベル内での自分はどんな感じですか?

 

僕が負担を感じると言っていたのはその当時は会社の人に愛を感じていなかったからです。「ただインスタでも家族、家族やって金を稼ぐだけ」と思っていました。ちょうど20歳だったのでそういう懐疑的な考え方ばかりしている時で。でも今は皆いい人なので本当に愛しています。一緒にいると幸せだし。今は会社がとても好きです。

 

 

最初は他人のようだったけれど家族のように愛するようになったとのことですが、その過程がどのようだったか知りたいです。時間が経つにつれ自然とゆっくり心を開くようになったのでしょうか、それともなにか特定の事件がきっかけになったのですか?

 

僕が精神的に落ち着いてきたあとに久しぶりに会社に行きました。その前にもスウィングスさんがいつも僕に最近とても調子がよさそうだと言ってくれていました。久しぶりに良くなった状態で会議に出ましたが誰も(良くなった自分の状態に)気付いていないようでした。その時(ハン)ヨハンさんが僕を見て「アイツなぜかいるんだけど?」って言ったんです。僕はそこで感動しましたね。「俺が良くなったって分かったんだ!」って。だってそれまでの僕の姿を見てくれていたってことでしょ。特別な言葉もなくただ前より表情を少し明るくしていただけなのに、そう言ってくれたんです。その時から人とお酒もたくさん飲むようになりました。もうひとつのきっかけは天才ノチャンさんが戻ってきた時でした。舞台や公の場に現れる前に会社に来て僕らともよく飲んで、親しくなりました。ノチャンさんと仲良くなってから会社の人ともさらに親しくなりました。

 

 

お酒をたくさん飲むとおっしゃいましたね。歌詞の中でもそうだし、曲のタイトルを'Gin tonic'とつける程、愛酒家のようですが。音楽作業をする上でお酒でインスピレーションを受ける方ですか?

 

 インスピレーションというより飲みたいから飲みます。作業するとき主にビールやウイスキーを飲みます。

 

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  “띵” のミュージックビデオでは最初からアルコール中毒コンセプトで出たじゃないですか。

 

不思議に僕が(酒好きなのを)全部知っていたみたいで。僕が言わなくても酒好きでしょって感じで。ディンゴサイドで作ってくれたコンセプトです。

 

 

再びレーベルの話に戻ります。同じ年代だし、同じ時期に登場したせいかNO:ELさんとライバルで争っているのではと言う人がある程度いますよね。

 

ライバルといえばライバルだと思います。おっしゃるように同年代で<高等ラッパー>にも一緒に出たからです。競わせたい人もいるだろうけど僕らはとても仲がいいんですよ。関係ないですよ。ノエルとそうやって繋げるともっと面白いだろうけど(世論を)見ながらお互いに牽制し合うのは良くないです。僕たちはそういう事をしないので良いことですよね。

 

 

と言っても率直に言って上手いのはどちらですか?

 

僕です。*10(全員笑)

 

 

ところで、今回のメロンのレスにそういうのがあるんです。二人の戦いがやっと始まったと。レーベルの話を超えて昔の学生時代について。<高等ラッパー>が終わって行ったあるインタビューで学校とは違うところで多くの事を学んだとおっしゃったんです。漠然と学校ではどんな学生だったのか気になっていました。

 

中学校1年生の時は勉強と運動ばかりしていました。(勉強で)上位圏だったんですよ(笑)中学校2,3年の時になって悪くなりました。良くない学校生活を送って、悪いこともたくさんしました。あの時インタビューでそう言った理由は勉強よりしたいことがあったんです。未熟ながらそう思っていたのですが、学校でも学べることが沢山あると思います。でも僕は学校より他の所でもっと学びたかったんです。なぜなら外の方がもっと面白く見えたし、実際に(学校に)閉じ込められているより面白かったんです。

 

 

議論についても言及せざるを得ません。先日発表された “IMJMWDP”*11も直接言ってらっしゃいましたよね。校内暴力議論が持ち上がってからYoung Bさんに付きまとっていますが。

 

ひとまず世間は間違った理解をしているようですが、2年前に被害者に連絡をしています。インターネットにおいてずっと議論を持ち出す人たちは仕方ないですし、一生抱えていくべきで、一生抱える覚悟があるのでご心配なく。今回のアルバムの反応を見て感じましたが、校内暴力に関するレスが集中的に載っていました。はじめはどんな文が上がってくるかと思って悪口を言われるのが怖かったけど、僕の過去の問題に対して続けて言及してくれるのがありがたかったです。以前は「ゴミクズ野郎」という感じでしたが今は「お前はこうすべきだ」という文がたくさん出てきます。「あいつはプライドのせいで謝らないんだ」という反応も見ましたが、そんなこともなく、僕はその被害者の友達がカメラの前で跪けと言ったら跪きますよ。

 

 

 さまざまな論争があったし、ここ数年で世間に対する態度が毎年変わってきたことと思います。そのたびに自身が変化して成熟しましたか?

 

1年ごとに、1か月単位で変わる時もあります。それで周囲の人が苦しむことも多いです。今は少し大人になったようです。

 

 

だんだん良くなっていらっしゃるようで何よりです。最後の質問です。今年全体からみると、アルバムがとても早く発売された方じゃないですか。先程ずっと何か出ると言って下さいましたが、2019年のうちにどんなものを準備されているのかスポいや、スポしながら締めくくって頂きたいです。

 

ファンが求めるブームの様なヒップホップ的な感じより音楽的な、僕がやりたい音楽を見せていきたいです。今ほそういうのをもっとしたいです。Kuziと出すアルバムがあるんですけど、今年は多くの音楽をお聞かせしていきたいです。今まで僕が怠けていて見せられなかったことを休まず作業してもっとたくさんお見せしたいです。

 

 

インタビューおつかれさまでした。ありがとうございました。

 

 

 

 

CREDIT

Editor

snobbi, limstagram, Melo

Photo

ATO, 티고

 

 

 

 

 

 

*1:驚くほどダサ曲だな!というのがこの曲の第一印象だったけれど、若くしてやんびーが頑張ってひねり出した曲なのだし、いまやIMJMコンでブチ上がる曲になっているという事実にほっこりします。

*2:上手い日本語があてられなかったので原文ママ読みで。https://namu.wiki/w/%EB%8F%84%EA%B9%A8%EB%B9%84%EB%A7%90

日本では「バビ語」と言ったりするようです。https://trendnoki.com/30989.html

これもあんまりピンとこなかったけど、昔ぶるんぶるんぶるんはるちるがるとるぶん♪とか歌ったことはあるな。SOkoNYUNは소년と고년のダブルミーニングなのでは。

*3:妹さんの発言、「전 동네로 가고 싶다」なのですが、恐らく引っ越す前の地元に帰りたいとか、今は都会に越してきたからもっと田舎に行きたいとかそういうニュアンスなのでは。

*4:仕事に私情を挟みまくってるけどこれいい話ですよね。

*5:10代の頃から付き合ってるってことだよね?あぁキュンとする!!!ぜひ末永くお幸せにね。ラッパーの彼女はモデルか女優か…幼馴染も許す!!!

*6:私もこの二人のタッグは最高だと、Khakiで確信致しました。

*7:言い得て妙。グクヒプリスナーの表現力よ…

*8:シジェムフォルダー!!かわいすぎる!!!見てますかシジェムさ~~~~ん!!!

*9:ジャスディスという人は本当にドラマチックな人間ですよね。きっと脈絡なくこういう話を真面目な顔でしてくるんだろうな。最高。

*10:作品のセンスやアウトプット力、コミュ力はノエルくんが勝るところがあるけれど、ラッパーとしてはやんびは強いよね。インディゴ若手組として最近セット売りにされがちなので言葉通り仲良くやっていって欲しいものです。私はノエルくん派だよ♡(キモオタうるさい)

*11:don’t give up 되고 싶어 star
음악 말고도 찾아 비법
나도 싫어해 학폭 flow
하지 마라 얘기 더는
너넨 모르잖아 사실도
그게 개그가 되는 게 웃긴 건데
너넨 만들어 날 비버로 그래 병신들
채워주라 zipper
갈아줘 지난 과거들이 날 말아먹지 right?
사람들이 나의 뒤에서 씨발이라 거리지 right?
이러니 씨발이 나의 거리지 임마
알아보지마 알아보지마 알아보지마

という歌詞