Rock Bottom
なんかこう、亡くなった人についてああだこうだと書くのは品のいいことではなく、
気が咎める部分があるのだけど書いておかないと残らないとも思うので書いておきます。アイオンくんのこと。
大麻使用、彼女暴行、野球バット暴行…と忘れたころに罪を重ね続ける彼のことをいつの間にか見て見ぬふりするようになっていたけど、亡くなってしまってからふと思い出すと私がK-POPに出会った本当の最初のきっかけは実はアイオンくんだったように思う。
深夜に偶然スペースシャワーTVで放送されたShow me the money3でIRONとBOBBYをみたのが私のはじめてのショミ体験だった。
韓国にはノーマルな旅行で行ったことがあったりしたが、それまで音楽などには全く興味がなかった。
そこでやたら騒々しいラップをする人と、やたらロックサウンドでラップをやっている人が熱く闘っているのを見て、「なんだこの面白い番組は!!!」「また観れたらちゃんと観てみたい!」とカルチャーショックを受けた記憶がある。
その後ショミを深追いすることなくしばらく経って防弾少年団とかにズブズブ行くのですが…
いま思うとアイオンくんはシンギングラップもタイトなラップも出来て、かつ多彩なサウンドを取り入れてそれぞれの曲に合わせて対応できるという、“速い”アーティストだった。
MVが出た当時は輩すぎて引いた記憶があるけど…
SMTMのステージでこれ見たときはめちゃくちゃかっこいいと思ったし、いま改めて聴くとバキバキのミクスチャーロックで最近だったらチリンホーミーとかすごく影響受けているのでは。
ちりりん、今回のことで深く傷ついているみたい。
まぁこれのPDは今をときめくSupreme boiなのでかっこいいのは当たり前か。
アイオンくん、さすがかつてはビッヒにいただけあってラップスタイルが割とRMとかシュガっぽいもんね…
貧しくて苦労した幼少期をリリックにした하남 주공 아파트もアイオンくんの痛みが切々と伝わってくる名曲。
SMTM3のことはあんまり覚えておらず、もう見返すこともできないんだけど(Mネめ…!)当時バビ派かアイオン派かかなり分かれ、アイオンの女も結構生まれていたように思います。
ある週はロックテイストだったかと思うとある週はスーツスタイルで現れ…
その時からギャップをうまく演出している人だった。
私もどちらかといえばアイオンの女だったな…
「他のラッパーが自分と同レベルのラッパーを見下すとき、颯爽とヤンヒョンソク+BIG BANGを攻撃した方。上流階級の金スプーンに容赦なく鋭い刃先を突き付けた方。いつでも弱者や社会のゴミの味方だった方。」
「本当に悲しい。お兄さんが犯罪を犯したのは悪かったし、ニュースを聞いた時怒ったけど、死亡の知らせを聞いてはただ悲しい。」
動画のコメントにはこんなことが書かれていました。
今聴いても良いアルバムだなぁ
韓国の社会において一度貼られたレッテルを覆し、更生することはすごく難しいのだろうけど、もっとアイオンくんの音楽聴きたかった。
こんな結末は悲しすぎるよ。
ご冥福をお祈り致します。