6 MUSICIANS With Golf le FLEUR* #3
5月に発表されたVISLA Magazineの記事を訳しました。やっと
VISLA Magazineは「サブカルチャーをベースにファッション、音楽、アートを扱っているメディア」だそうなのだが、それゆえ(?)音楽専門サイトと違ってさばけた感じのタメ口インタビューでカジュアルな会話が展開されていました。
敬語調の方が萌えるのだけど…
話題も突然飛躍するし。でもパクヘスさんにスタイリングされたノエルくんめっちゃ可愛い~!!!!!
ちょっと今日、アレなニュース出ちゃったのでここで言われている新譜はお蔵入りなのだろうか…活動中断だもんね…お蔵入りですわな……
いつも独創的なデザインでコンバースに新しいファンを誘い込む革新的なレーベル、ゴルフ・ル・フルール。新シーズンの到来とともに誰にも考え付かなかったアイディアで独自の世界を創造するタイラー・ザ・クリエイター、そのアイデンティティーをそのまま盛り込んだゴルフ・ル・フルールはあらゆる規則や枠組みから脱し、新しいものを求めてそこに飛び込み続けるミュージシャンに似ている。
そこでVISLAマガジンはアンダーとオーバー、その境界を越えながら挑戦するミュージシャン6人から話を聞いてみた。少年から大人へ、高等ラッパー卒業とともに新しい局面をにさしかかっているノエル(NO:EL)と最近初の正規アルバム[Post Youth]を出し、様々な見方で青春を照らし出したプロデューサーのボーイコールド(BOYCOLD)が3番目のインタビューの主人公だ。
노엘(NO:EL)
簡単な自己紹介をお願いしたい。
インディゴミュージックに所属するノエルです。
ちょうど20歳になった。どう過ごしているの?
二十歳になったあと、酒を飲んで、酒を飲んで、酒を飲む*1生活をしている。
最近いろいろなコンテンツに顔を出していて、ファンと距離を縮めているみたいだけど。
韓国で音楽をやるってことはそういうこともしなきゃいけないから。去年は特に稼ぐことにフォーカスを合わせて活動した。音楽であれ、仕事の頻度であれ単純に金のことを考えてなんでもやった。*2
若くして大きな注目を浴びているけど、どう思っている?
僕と同じような状況のラッパーのYoung Bに比べると、彼は多くの放送を通じてある程度経験を積んだ後人前に出るようになったけど僕は放送序盤から消えてしまった。まだ未完成な段階で世間に知られたようだ。だからより辛いことが多かった。有名人の人生には無知で、どうやって耐えなければいけないかも分からなかった。このような姿が僕の経歴に黒歴史として残っている気がする。とにかく、そんな過程も結局すべて僕を作る経験だ。時間を戻せたなら、もう少し準備のできている自分を見せられたならどうだっただろうか、と思ったことがある。
でも、僕の考えは個人的なもので僕が属しているヒップホップシーンでは歳が若いからといって特別待遇をしてくれない。この界隈に入った以上全てのプレイヤーは年齢と関係なく同一線上で評価される。
本人が考える良いラッパーの条件は何?
良いことは良いと、そうでもないことはそうでもないと言える社会を作るラッパー。それがヒップホップじゃないですか。ヒップホップ的なムーブメントとは詰まるところより率直で自然な姿を見せることだ。まだ韓国ではそういう姿勢を貫くのは難しいと思う。社会的な視線や枠組みに対して勇気を持って、知己に富んだラッパーがかっこいい。
では、国内外でその条件に最も完璧に合う人物は誰だと思う?
韓国ではUneducated Kidに尊敬と感謝を感じる。僕が見てきたヒップホップと最も似ている方向にヒップホップを牽引しているのではないか。海外ではカニエ・ウェスト。
ミュージシャン・ノエルと人間・チャンヨンジュンの最も大きな違いは?
大きな差はない。基本的に隠すことが嫌いで、すべて吐き出す性格だ。ただ、他の部分があるとすればミュージシャン・ノエルは考えているということ。ミュージシャンのノエルはなにか言ったり行動する前に一度考えるが、チャンヨンジュンという人間はそのフィルターがないかもしれない。それで毎回そんな姿がミュージシャンのノエルに飛び出すと記事になったりゴシップになったりするのだろう。*3
最近、人間・チャンヨンジュンを支配している感情はどんなもの?
自分に対する幻滅。今の僕は確かにとても幸せだが、ただ年お金をたくさん稼いで僕の歌が有名になったからだ。マスメディアを通じて得をしたけれど、そうして初めて自分の目標から離れた自分を発見する。過去の自分にこのような商業的な音楽をしたかったのかと問うならばそんなことはない。自分の(理想の)姿が崩れつつある中でも物質的なことで幸せを感じられるのが皮肉なことだ。僕だけではなく多くのアーティストが自分の意志を守りながら金を稼げる環境になってほしい。
過去hiphopplayaのインタビューであなたは自分がシリーズに執着する性格だと語った。[18'S/S]、[18'F/W]につづくEPシリーズと [엘르오노엘], [더블오노엘]につづく正規シリーズを出しているが、今年もシリーズが続くのだろうか?
今年の秋頃に S/SとF/W、2つのCDに分かれたEPを出す計画がある。今まで僕がお見せしてきたカラーとは全く違う音楽ばかりでファンが驚くだろう。20歳になってクラブに通ってみたらただ気軽に聴ける音楽が好きだったので。前は作品性や完成度、歌詞の意味にすごく気を使っていたけど最近はただ首を自然に振るような音楽*4が好き。
それならば、新しい作業中のアルバムはどんな色のアルバムになるか説明を。
虹色。
固い完成度と素のまま、ふたつのうちならどのような音楽を追求する?
音楽によって違うと思う。僕が音楽をするとき最も重要に思うのは“人がしないこと”をすることだ。ジャンルが不明確な音楽をすることが僕のモットー。例えばトラップをあまりにもトラップっぽくしてしまったら面白くないでしょ。
インディゴミュージックとWYBHに属しているが、この中で自分のカラーがより一層馴染んでいる集団はどこ?
両集団がものすごく違う。インディゴミュージックは‘若さを帯びた自我’の出所だ。だから敵も多くて、僕たちを攻撃しようとする人も多い。Young Bが以前に発した言葉で‘美しさの中の偉大さ’というのがある。それがインディゴにぴったりのようだ。たまに感情そのままにソーシャルメディアを通じてうわごとを吐いたりするがそれも全部僕らだから。WYBHはインディゴミュージックより癖が強い集団だ。完成された未熟さのような感じ。アウトサイダーな感じはそのまま残っているけど大人っぽい異端児という感じ?
キッドミリとギリボーイはそれぞれのスタイルとブランドとして大人気だけど、彼らと区分されるノエルのスタイルがあるとしたら?
最近、新しいスタイリストのヘスさんに会ってスタイルについて多く学んでいる。僕はいつも学びながら大きくなった。スタイリストがいないときはキッドミリにすごく影響されてすっかりその程度が僕の世界の全てだった。前はゆるめで乞食*5みたいな感じだったけど、最近はセクシーな感じを漂わせたい。
今日着用したゴルフ・ル・フルールスニーカーに対する感想を。
なによりも色感がいい。夏にカラーでポイントを加えるのにぴったりでデイリーシューズに適している。
もしコンバースと協業を進めるとしたらどんなスニーカーを制作したいか。
既存のコンバース・スニーカーの外形を変形してみたい。足幅が広くて背が高いアグリーシューズ?*6
これまでカニエウエストのファンを公言してきたが、最近カニエウエストの“Sunday Service(日曜礼拝)”を見た?
クッソかっこいい。明け方にライブで見た。ただ最高な人。彼自体が文化だ。
実力と作品でこれまでの議論を払拭し、現在は国内ヒップホップシーンの中心になっている。ノエルの最終計画は?
もっと多く稼いで僕のしたいことをすること。世間が僕の足元にも及ばないような位置まで走ってしたいことをするつもりだ。最近‘持つ人の余裕’をますます感じる。とりあえず僕がなんでも持っていれば、その余裕を元に現れる僕の行動もかっこよくならないはずがない。それをすごく感じさせるのはビンジノ。本当に何をしてもかっこよくて、多くの人が彼を追っているじゃないですか。
生まれ変わるならどんな国で生まれたい?
大韓民国。憎い時もあるが何物にも代えがたい僕の故郷だ。
作業するとき一番よく食べるものは?
サルグクス(ライスヌードル)やサブウェイサンドイッチ。
ノエルにとってゲームとは?
最近あんまりしない。
手首の上のタトゥーが目立つ。特別な意味はある?
無い。ただ行って僕が図案を描いた。お母さんがタトゥー見て泣いてました。両親ともに悲しんでるみたい。
いま最も注目している2000年生まれは?
Lil Pump。
人に知られたくない自分が一番好きなK-POPの歌は?
昔からBIGBANGの大ファンだった。僕の青春を注いだアイドルだ。毎年コンサートに行ったり、メンバー個人のコンサートも全て行ったグルーピー*7だった。BIGBANGの音楽はレベルが違う。
3日間風呂に入らない vs 1日食事を抜く。
1日食事を抜く。
うまくやりたいのに出来ないことは?
神秘主義。僕は自分自身を表現することが大好きだ。ノチャンさんみたいに一度は隠遁してみたいし、神秘的な人になってみたいけどうまくいかなかったなぁ。
最近見て一番面白かった映画(ドラマ)は?
映画は「アベンジャーズ:エンドゲーム」。マーベルの大ファンだ。もう4回も観たけどまさに泣きながら観た。3回目を観るときからセリフ全部から伏線を感じたよ。叙事詩の終わりを見るようで感動した。ドラマは「アメリカを荒らす者たち」、「それが知りたい」のフェイクドキュメンタリーバージョンのようなシリーズもの。すごく面白い。
※過去記事はこちら↓
ついでに書いておくと、
彼は今回の事件で自分が常に争っていたもの、つまり裕福な生まれへの嫉妬、未成年で起こした事件、若くして注目されることへの羨望、それら全てをまた蒸し返してしまった。
世間に何も言わせないためにもっと稼ぐんじゃなかったっけ?去年は手に余るほど稼いだんじゃなかったっけ?なのにこの醜態は何?自分の弱さでお酒に溺れて何してんだよ。
少し本国のニュースサイト掘ったら結構大変なことになっていた。向こうの報道は大袈裟かもしれないけどまるで犯罪者扱いだ。(どう処分されるかは分からない。ノエルくんは無傷で相手もごく軽傷のようです。)
ここには書かないけど本当にダメ。みっともない。もうそれが大々的に報道されている。これは辛いよ。彼も、周囲の人も。
彼の細っこい精神がこれで折れてしまわないことを祈る。
自分で考えて、行動して何か進むことは出来るかもしれないから。まだ若いことがせめてもの救いだとは思う。今ならまだお酒とか両親とか音楽とかとの付き合い方をもう一度見直せるかもしれないから。
これは冗談だけどスウィンスも握りつぶせるほどの権力と金はなかったのかな。つまんないの!