パレットのように
高等ラッパー3は割とあっけなく終わってしまった気がする。
前シーズンがハオン×ビョンジェで熱すぎたうえに、その二人を取り巻くキャラクターがものすごく濃くて、そのドラマチックさで我々は一定の満足を得てしまい、高等ラッパー3に期待しにくかったのだろうと思う。
しかし今シーズンも沢山の見どころがあった。キャラクターの濃さという意味ではやはり面白くて、何よりもラップスキルや舞台経験がしっかりある子たちが多く出てきたところが印象的だった。高等ラッパーもSMTMと根柢の所では繋がっていて、「ショーが上手いラッパーがコンテストに勝つ」という構造が同じようにしっかりと出来上がっていたのが良くも悪くも…という気持ちだ。
私がその時どきで思ったことを以下騒いでいきますね。
まずは学年別サイファー。この時が今期イチ盛り上がったのではないかというくらいレベルの高い戦いでした。
すでにここからこなれていて柔らかいソンミンジェくんが気になっていた。
他の子が敬遠したパーティービートが逆に得意なタイプ!
キムミンギュも出来上がってる感がすごかった。
そしてこの時点ではソコドモが優勝~~~~!!!!と思ったよね。
単純にコイツめちゃおもしろいな!と思いました。
それでも前年のキムハオンくんほどの衝撃的な子が出てこなくて(Mネの編集のせいもあると思うけれど)みんな異様に軒並みレベルが高い…みたいな印象。
このソコドモも面白かったよね。
ラップしろよ、っていう。
カワイイくんがちゃんとラップがそれなりにうまいというのが良かった。
今シーズンを誇るチャームポイントだったと思います。
無責任にもメンター達が「ラップが下手だったらよかったのに…」と期待していたけどそう言いつつキドミリがやたらカワイイを愛でていたのが面白かったですよね。
自分より上手いくらいのスキルの子が出てくると顔を硬直させていたけどカワイイの兄貴分として振る舞えてよかったじゃんミリ。
メンター決めの所から選択権がないのもあるけど、やたら重厚感のあるソミンギュたちがよかった。ヘンジュボイビチームの男子校感よ。
ソノちゃんは義理堅くグルービールームを選択したけれど、ギリミリとかでもおもしろかったのかな~
この幸せモーメントも今期のかけがえのないハイライトでした。
この瞬間が永遠に続けばよかったのにね……
ちょっとしたなかだるみもあったところでいよいよ音源が出てきた4週目からは最高だった!
ヘンボチームは本当にいい作曲家をあてがってくれます!!!!!
カンミンスもイジヌもこの曲が一番好きだな。고래를 위하여は爽快なロックチューン。SLOプロデュースの북にも度肝を抜かれましたが(今見ても痛快だな!!)ほんとツカミがうまい!
눈はザ・ギリボイクリエーションなトンチキじみたビートが中毒性ある曲なのだけど、この何気ないサビとか、休符の入れ方とか歌唱もラップもスキルが無いと様にならないだろうもので、カンヒョンジュン(以下リルタチと呼ぶ)とカワイイくんはなかなかやるなぁと思いました。
特にカワイイを立てつつ自分のスタイルもちゃんと突っ込んでくるリルタチただものじゃない!高1って嘘じゃないのか。
あの時助けられたリルタチが高校デビューして高等ラッパーに帰ってきたとは
ちなみに눈は番組終了後もいまだにメロンチャートに上位に入っている。
ギリボーイくんおそろしい!
これねぇ…シーズン3のベストデュオだったんじゃないか!!???という素晴らしさ。またコクンさんのアンビエントなトラックがユンヒョンソンくんのエモい感性にぴったり合致してしまってもう大変。高校生とか関係なく、コクンさんと世界観を共有できる人なんだよ、彼は。
このあとユンヒョンソンことGISTはファイナル前に脱落するけれど、トラックメイキングも歌詞も独自の感性を確立しているのでコンテストで競り負けてもそんなことをものともせずキャリアを積んでいきそう。
歌割少ないキムミンギュもそれなのに存在感を出している。
歌詞も18歳からお墓とか孤独とか考えすぎてて泣ける…
このペアもよかったですねぇ。
チェジノは声がイケメンでつらい!クォンヨンフンは見たままの声質で喉強そうでオルネリムみたいな籠っている声であまり私の好みではないのだけど、さもギリボーイくんが気に入りそうな素材だったのでそういう意味ではプロデュースされていく楽しみがあった。
これがそんな趣味爆発の結果だったと思います。
このペアも好きなんですけど(2回目)プルマもぷるまぷるましててかわいいんだけど、、ヨンジちゃんが強すぎてプルマのマイルドなスタイルが殺された感じが強かった。
まだラップを初めて日が浅かったというヨンジちゃん。その雄大な発声をまだこのときはコントロールできず一生懸命歌ってしまったせいでプルマが殺されたのでは 笑
「なんで大人にならなきゃいけないんですか?」というサビが超かわいい。
超個人的にですが、最近グルービールームの作品も似たり寄ったりで飽きてきた様に思っていた。しかし高等ラッパーでの提供曲はよかったですね!!!
ハソノの歴史に新たな1ページ刻まれたよね!!변신は今シーズンの曲の中でかなり好きな方です。ハソノちゃんのかわいくないフロウが冴えてる~~~(褒めています)
ここで落ちてしまうキムヒョンソンも音源ではいい味出してると思います。彼の변신が好きです。
最近ライブでカンミンスにその座をとって代わられて歌われていたけど。
ソノちゃんに気安く触らないでっ!
彼らが今シーズンのビジュアルチームだったからか、観客投票で高得点をたたき出したカンミンス・ソミンギュペア。ソミンギュはイケメンなのかと問われると全面肯定できないのだが、俺イケメンという風格が顔面や身のこなしから漂ってくるのですなわちイケメンなのかもしれません。
カンミンスはクラスの人気者的なオーラあるよね。好かれそう。
カンニングペーパーという曲はこういうスタイルはやりつくしてきた様な感じがしましたがヘンジュはやっぱりプロだな!!!と彼の声が入った瞬間にハッとした。
ステージとしては強豪たちを相手にして心細そうな小さなソノちゃんでしたが、こちらもグルービーお兄さんたちの愛が感じられる素晴らしいトラックだった。
雑踏や着信音をサンプリングしたイントロからすべて好きでよく聴いています。
ハリーお兄さんも優しくそしてすこしチャラく、包み込んでくれましたね…
ボイビはかなりラップが上手い人だと思うのですが(隠れファンなの♡)、それに全く負けず対等にステージをこなすイジヌくんは大物だ。cowboyはドカドカのEDMサウンドだけど、この子はなんでもラップできるし、声も体も肝っ玉も大きいのでステージマナーもダイナミック!
ジャメズもノリノリだったね。
作曲者のASSBRASSは最近キムソンジェの曲も作っているようなのでアメカルの関係者なのでしょうか。
ここでやっとプルマの繊細な良さっていうものがね…真価がね出たんですよ…
ヒョン!とか言っちゃうのかわいいすぎ~~~~~!!!!
いま冷静に見るとプルマくんはステージでテンションあがっちゃって崩しすぎるからもう少し安定感が必要なのかもと思う(私は誰)
ガチのヒョンであるドンガパ先生が最後を締めてくれるのが非常にありがたい。
先生のお言葉かよ。
ここでふたりは脱落してしまいますが、その後GISTくんは彼らしいEPを出します。
美メロ…
プルマくんはfrankというクルーに所属していて音源はちらちらと参加曲があるので聴けたりする。昨年リリースの同クルーのRovxeのアルバムにも参加しています。
ジラ…!
スタシのサブレーベルとの契約が決まったそうで本人が喜んでいました。
Mad Clown抜けちゃったから有名な人いるのか…?という疑問は残るが。
高校1年のプルマくんの日常はインスタでご覧になれます。新たなショタ沼の発生…
SMTM8にも出ないとか言って結局応募してましたね。
なんかすごく良いもの見つけたから貼っておきまーす!
カワイイくんがいなくなり、やっと仕事をし始めたキッドミリ。
このペアも相性がよかった。Coa Whiteのクセのあるトラックをうまく乗りこなしている。コチコチ!
ここまでに評価が下がり続けたソコドモですが、ライブはともかく彼は音源で聴くとかなり良い。
ステージでのラップは完全にUneducated氏が勝ってしまっているけど…
でもこの祭りの様なパーティーチューンは是非生で聴いて踊り狂いたい。
このペアというかカップル…かわいかったです。
キムミンギュもヨンジちゃんに潰されてしまうのか?!と思いきや、この二人は良い塩梅に調和がとれていました。やはりプルマは競り負けていたのか…??
サビに騒ぎに来るキムヒョウンがいい味出してる。
親分のクワ様に「サビだけ全力で騒いどけ」って指示出されたとしか思えない。
セミファイナルでメンター提供ではなく自分で曲用意してくるソミンギュ。
かっこいいとは思うんだけど、そこ個性を出すよりプロに任せておけばよかったのでは、、と私は思います。せっかくの機会なんだし!
しかし彼のナルシシズム全開でよかったです。顔。
実はフューチャリングのチリンホーミーのフロウかっこいいなーとそっちの方が気になりました。
クギくんはいつでもエロい。
堂々と歌ったーーーーー!!!!
ぽっちゃりしていてもイケメンじゃなくても、チェジノはチャルセンギョッタなのである。
予告の時点から騒いでいたけどさ、、、、
ノエルくん出た~~~~!!!!!!!!
ギャワイイイーーーー!!!!!!
イキったステージへの出方とかがなり方とかがだんだんスウィンスに似てきたのでは…??まさにリルカス…
しかし紆余曲折があって立てなかった高等ラッパーのセミファイナルのステージに、成長した姿で立てたってとても意義あることじゃないかな。
この曲評価は良くなかったけど、リルタチのスタイルにも合ってて良かったと思う。
これきっかけでリルタチがWYBH入りか?とか噂されているけど、それは勝手にしてほしいけどJMIMには入らなくていいぞ~…(小声)
クォンヨンフン×ハンヨハンは結構楽しみにしていて思った通りのかっこいい仕上がりだったのですが残念ながら盗作疑惑で聴けなくなってしまったので代わりにこれを張っておきます。(コラ!)
クォンヨンフン程の実力者だと、ロックでもなんでも歌ってほしいもんな~
ヨハンのことも好きなだけに残念だった。
雑多なスクショでごめんなさい
それにしてもクォンヨンフンの運の悪さは何なんだろうか…
ハオンくんとBoy Coldの相性は最高だな~
優勝はキムハオンーーーーーー!!!って全私が叫びそうになったのですが彼はゲストでした。
ヨンジちゃん優勝の決定打。彼女は回を重ねるたびにラップが上手くなっていった。
その素晴らしい発声をちゃんとコントロールできるようになっている。
飾らなくてちょっとシャイなような性格も好感を集めているように思います。
韓国の女の子にありがちな負けん気強くて自分に超自信あります!みたいなタイプではなく謙虚な感じが新鮮なキャラクターだったかも。男の子と変にいちゃいちゃしないとか笑
イントロからその好感度と期待度であり得ないくらい得点が上がって、まさに鳥肌立ちました。感極まった…
安定のコクンビートにクワ様からはチャンモ、コクンからはウウォンジェが彼女へ“プレゼント”されたとでも言ってもいいような贅沢な計らい。
チャンモなんてサビでワーワー言ってるだけですからね????ウーくんかっこいい超かっこいい好き
ステージが終わった瞬間、負けを悟った控室の男子たちが「お疲れさまでした~!(帰ろ帰ろ~)」となったのがかわいらしかったよ。
声帯麻痺によって声が出なかったキムミンギュ。
彼の喉が万全だったら…結果は変わっていたのだろうか。
kiffの同朋、ビンチェンが声が出ない彼を救うように現れる姿につい涙してしまった…
ミンギュも喋るのもままならないのに声を絞り出すんだもの。
コクン、VINXENの共演と言う意味でも胸にくるものがあります。
カンミンスはジコちゃんのファンなのかな~とここでやっと気付く。
ということでFANXY CHILDからペノちゃんが来てくれたよっ!
youraさんもペノメコも涼やか~
チェジノも本当に出来上がっている。
次世代のシンギングラッパーとして名を馳せてくれー!minitの軽やかな曲を完全に自分のものにしている。
パンチネロくんもいつ聴いてもかっこいいー!
憧れのOwen Ovadozも呼び、最後はヘンボメンターも従えての堂々たる王道のブーンバップで勝負したイジヌくん。
このベーシックな感じ、すごく好きなのだけどショーとしては若い観客の心に響きにくかったのか、、というよりヨンジちゃんが圧倒的に強かったんだよね!
イジヌもなんかいいレーベルからお声がかかりそうな気がします。
これもいい曲だったな~
We the winner、そう、競争は大切だし私たちだってサバイバル番組が大好きだ。
でも誰もが誰かの大切な人であるし、誰もが誰かの一番であるべきだし、競争で測れることができないものがたくさんある。
Young Bのインタビューにもあったけれど、コンテストで勝っても必ずしも幸せなことばかりではなくて人一倍苦労したり苦しむことがある。
この高等ラッパーのコンテストで勝つことは、個性を評価されているということなのか、そもそもその個性は誰に定められたものなのか、そこは考えるべきだと思う。
若きラッパー達よ、どうか高校は中退しないで芸に勤しんでくれ。
絵を描くときにパレットに出す絵の具に不要なものがないように、君たちのキャラクターにも不要なものはないんだぞ。皆が勝者、その考えも持っておくべき。
と、むりやりタイトルと関連付けてこの文章を終わりたいと思います。
プルマかわいいー!が今回のテーマでございました。